ピンとキリは一緒にこねこねしてぺってしたらきっと美味しい味噌汁になるんでないかい?って思うのだけど。
「消えよう。地中深く、消えちまおう。」
男は穴を掘っている。よく晴れた平日の真っ昼間からアホ面引っさげて。
手にはガーデニング用の緑色のシャベルが握られている。
男は数日前、長年交際してきた女と破局した。大企業に勤めるインテリ面した美形の女で高飛車だが、そこそこいい女だった。ドロっとした女特有のあんな感じに重たくないし一緒に居て一番楽だった。しかしコンパで知り合った若い医者とあっさりねんごろになり、男の元から消えていった。
「ごめんなさい。いい人ができちゃった」
痛手ついでにその直後、男は勤め先を解雇された。不況の強風の前に大した存在意義もない地味なヒラ社員だった男は若いが不運にも敢え無く吹き飛んだ。食いぶちと居場所が瞬時に消えた。
2度ある事は3度あると言うのは本当みたいで・・・。いやいや、3度目の正直と言う諺もあるではないか。しかしそんな淡い期待を3度目のそれは、赤子の手を捻るかの如く簡単に破壊した。
「いやはや、申し訳ない、本当にご苦労だった。」
一昨日、男の部屋は抹殺された。真夜中、不運にも放火によって火災が起き、火種は水を得た魚、いや酸素を得た炎になり安アパートは非力にも全焼した。男の住処は綺麗に灰になった。
「すみませんが捜査の為、しばらく立ち入り禁止にさせて頂きます。必要なものは今のうちに持ち出して・・・」
・・・って全焼じゃねえか。何も残っていない現場は隅から隅まで炭だらけだ。大した財産も貴重品も無かった男は持ち出すものなんか無かった。
「消えよう。地中深く深く身を沈めて、もう、消えちまおう」
4度目以降はカウントの合間に一片の希望すら挟む事も無かった。
女と居場所と住処が消えちまってから、人間界の轍の遭難者になってしまった男が今朝、やっとこ見つけた安いビジネスホテルで目を覚まし、支払いをしようとカードを提示すると間もなくホテルスタッフが一言。
「お客様のカードは限度額を超えていまして、お支払いが不能になっております。」
ホテルスタッフはぱくぱくとロボットみたいな調子で言った。そういえばこいつの口角から顎の両サイドにかけて線が入っている。くいだおれ人形みたいだな、目は良く見りゃビー玉じゃないか、ネクタイが派手だな、漫才師か?笑えねえって・・・。あっ!スーツの腕のボタンがスイッチになっている、なになに・・、「おやすみタイマー機能」・・・。おい待て、冗談だろう。
・・・冗談だった。そりゃそうだろう。しかしカードがスキミングか何かの犯罪に知らぬうちに餌食にされ、残高0になっている事実は冗談ではなかった。
男はズボンのポケットで皺だらけの爺さんになっていた唯一の現金である諭吉を取り出し、なんとか支払いを済ませてホテルを後にした。・・・ついに無一文だ。
残金1450円。平日の午前中、世の中は当たり前の様にくるくると平和によく働いている。
大量生産のコンベアみたいな電車は数え切れない労働者を繰り返し都市に吐き出していく。吐き出された者達は磁石に吸収されゆく砂鉄の如く無機質な表情で方々に散り、消えていく。流れの中に建つコンビニエンスストアではかっちりとスーツを着た砂鉄の先鋭達がこれまた足早に新聞や簡単な飲食物等を購入し流れ去っていく。男は洗濯のされていないよれた灰色のズボンと皺だらけのワイシャツという井出達のまま缶ビールとタバコを購入する。
完璧に不良品だ。精巧なコンベアに突如として現れた不良品の様だ。何の役にも立たないスクラップじゃないか。おまけに、915円。この轍の中のルール内での俺の価格、915円。閉店セールかよ。
朝のオフィス街のど真ん中、路面は綺麗な石畳で整備されており、洒落たデパートやカフェ、銀ぎらぎんにえげつなく聳える巨大なオフィスビルが威勢の良い午前の太陽を受けて輝いている。
ビルの巨大な影に身を沈めながら、寝起が最悪だった男は死んだ目をしながら缶ビールを飲む。
パワー重視の午前の太陽はオフィス街を味方に、それらを全てレフにして、味方にして真っ白くトばしていく。
きっちり整備されたタイルの地面をガツガツと行く無数の足は止まらない。男は故障した時計みたいにじっと沈黙して味のしないビールを流し込む。吸って吐いた煙もすぐさま真っ白くトばされていく。
今の今まで男の身体の中を行き来していた白い煙は吐き出されると無数の足と一緒に男を置き去りにして消え行く。身体が重い。大きなビルの影に染まった地面に飲み込まれていくみたいだ。いや、その方がいっそ楽なのだろうか、楽?いや、「楽」なんて希望すらもうないな、こりゃ。俺にはもう選ぶ権利すらない。
この街の中で915円の、居場所も仕事も女も、何もないんだ。それとも他に俺に何かあっただろうか?そりゃあ、人間には他にも数え切れないくらいの付加価値と可能性があるなんて誰かの自己啓発本に書いてあったっけな。でも・・・。
20うんぬん年前、男はこの世に生を受け、小・中・高を真ん中くらいの評価で卒業し、大学で4年間、世界地図みたいな夢や一夜の娯楽と明日締め切りのレポート提出という現実とに交互に追い回されながら、イカサマの煙球にそれらを巻いてやり過ごし、社交辞令と新品のスーツとでなんとかつかの間の信用を繋ぎ合わせて、なんとか
かんとかっつうそこそこの職についた。周りに言わせりゃ何の問題もないこれまでだった。
何の、特に何もないこれまでだった。問題も無ければ起伏もない平和なのか麻痺しているのか、幸福なのか不幸なのかもよくわからないこれまでだった。上がってのか下がってるのか、絶望がなんなのか、希望ってなんだよソレ?って思うくらいの平らなこれまでだった。
だから、特に何も必要なかったのだ。
男には、何もなかった。平らなこれまでの中を運ばれてくるだけでよかった男には、ガツガツと歩く力も這いずり回る力も要らなかった。勿論、それに伴う感動や思想や価値への気づきもなかった。貼り付けられた安全マークを模倣して笑っているだけでよかったからだ。問題なかったからだ。多分、教えれば猿でもできそうな所業だ。
猿でも出来そうな小技でやり過ごしてきたこれまでになんの意味や付加価値があるっていうんだ。くだらねえ・・・。本当はそう思いながらも俺を運ぶ流れに逆らわない様に、そうした時に受ける抵抗を避ける為にくっつけてきた居場所とかなんとなくの仕事とか、なんとなく寄り添った女とか、それらが無くなった時点で俺はもうどうにもならなくなっちまった。言い換えれば、俺はそんなくだらないあれこれ以外の道が見出せなくなっちまうくらいのつまんねえ、くだらねえ存在だってんだな、はは。
身体が重い。重いなら逆らわないでおこう。その流れに逆らっていく力なんてあるわけない。運ばれていくだけだ、あーー重い。溶けちまいそうだ。そうか穴でも掘って消えちまおう。下にいけって運びなら仰せのままにだな、丁度転落したトコだ。上向かなけりゃ無駄な抵抗に労を尽くさなくて済むもんな。
915円の残金で男はJRと私鉄に乗った。アパートは焼けて無くなっていたから帰る必要はない。ホームセンターでシャベルを買った。残金500円。「ありがとうございましたあ~」チャリーン。500玉一枚とシャベルを持って、土の上にたどり着き穴を掘る。
「消えちまおう、地中深く。」
男は一心不乱に穴を掘った。何日も何日も何日も。どうしようもなく減る腹は雑草と土で満たし、時たま振る雨に喉を慰めながら、何日も何日も・・・。無心で掘った。他に何も考えなかった。その必要もなかったから。考えてまで手繰り寄せたい何かや答えも無かったから。次第に地上から離れ深くなっていく足の下で、草を食む為に這い上がれる深さを越えてしまってからは一度も上を見なかった。空を見なかった。その必要もなかったから。
―――――掘った。男は掘りに掘り下げた。ついに体力も、無に近い気力も限界になった。
意識とは関係なくシャベルがするりと手から落ちた。新品だったガーデニング用の緑色のシャベルは色が剥げて土塗れになり、手の血豆が潰れた血が柄にべたべたとついていた。元々皺だらけのワイシャツは袖や淵が解れてもう元々何色だったかすらわからないくらいに土と汗と血に塗れて迷彩柄みたいだ。
確か梅雨明けすぐだったか?掘り始めたのは。穴の中はひんやりと冷たい空気で満ちている。
夏が始まったかもしれないというのに、酷く寒い。さすが穴の底。どん底。
生ぬるい今まで、そいでもって薄ら寒い人生の最期だな。あー本当に中途半端だ。生ぬるいとか薄ら寒いとか。ああ、そういや何か遺すとか考えた事も無かったが。そうか・・・死体も遺らねえのか・・・。
男はふと、顔を上げた。草を食む事すら辞めて一心不乱に堀りだしてから初めて上を、空を見た。
かなり遠くなった地上からの光が歪な円形になって男の眼球に落ちてくる。白く、空虚に。
瞬時に男は眩暈を覚え、膝が自然に折れた。久々の生の光は刃物の如く眼球を突き刺し全身に落雷した。倒れこむ。起き上がる余力は勿論無い。
薄れ行く意識の中・・・っていうんだろうか。まさかこんな台詞を頭の中が過ぎるなんて事があるなんてなあ・・・。最期だというのにどうでもいい事を思った。はは、・・・最期だっつうのになあ・・・。もっとかっちょいい台詞でも吐いて消えたかったよなあ・・・。「愛している」とか「俺が死んだ後に・・・」とか「ありがとう」とかさあ、もっとこう涙とか浮かべながらさあ・・・。フテキな笑みとか浮かべてさあぁ・・・。ああ、ひでえ・・・俺。
・・・しかし、20秒後、男は飛び起きた。意味不明な雄叫びと共に。
「居ねえええええええええええええし!!!!!!!!!」
穴の深さは完璧だ。この俺の最低な状況も完璧だ。そう、完璧。全て完璧に俺を消去するべく状況は整った。しかし・・・。
「埋まれねえ・・・」
そう、完璧ではなかった。「一体誰が上から土をかけるんだ!」
そりゃ、このまま寝転がっていていたらいつかは餓死して死ぬだろう。・・・でも違う。違げえって!
俺は消えちまいたかったんだ。完璧に埋まって完璧に!綺麗さっぱり消えちまいたかったんだ。
って!!!!!
これじゃあ話が違げえ!干からびて、しかも上から丸見えなんて嫌すぎる!・・・って誰に言ってんだ俺は。
男は薄暗い穴の底で絶望した。完璧に、最高に、人生の中で一番の絶望感を味わった。こんな事で絶望感とかいう単語を使うのが情けなかった。
女、居場所、金、その他にも諸々の物を失ったり行き詰った時、その度幾多の絶望感や悲しみや憤りややりきれなさ等の負の感情に苛まれたが・・・。不覚にも人生最悪の気分をここで味わうとは。
穴の底で味わったそれは、それらどの時とも比べ物にならないくらいの絶望だった。
男は気がフれた。星が一個消失するくらいの激しい苛立ちが湧いた。プッツンというより「どかーん。」って感じだ。
「くっそおおおお!!!」激しく何度も自分の頬や頭を殴った。穴の底には勿論ひとりきり。誰にも向けられない苛立ちを唯一の的である自分に向けざるを得なかった。
男がバカスカと自分を殴りまくっていると、上から突然女が落ちてきた。狭い穴の中、男はモロに女の下敷きになった。
「・・・・っっっ~~~!?っ痛ってえな!!!!!」
何が起きたのかわからない上に殴りまくったせいで脳天がクラクラしたままだ。ホント、もう勘弁してくれってくらいに最悪だ。
「痛ったあ・・・。なんで穴なんか・・・って、あ・・・アンタ・・・!?」
女は身を起こしながら男を見ると絶句した。同時に男も絶句。
「ジョウジ!!!!」
「レイ!!!!」
女はついこの間、勝手に男とねんごろになって消えていった元彼女のレイだった。ちなみに俺はジョウジ。よろしく。・・・って誰に言ってるんだ。穴の底で、俺は・・・。
「な・・・なんでアンタが居んのよおおっ!!!!」女は元々厚い化粧の上から更に泥と土まみれになった顔で目をひん剥いた。まるで化け物である。
「おっ・・・お前こそ!なんで落ちてくんだよっ!!」元々イラついていた上に女が突然降ってきて下敷きになった際のダメージと、しかもよりにもよって憎たらしいお前かよ!ジョウジは不服にも一気にスイッチが入ってしまった。
ジョウジは人徳とか世間体とか、男としてどうのこうのとかも既に忘れていて、というかどうでも良くなっていて、レイの化け物面をぶん殴った。レイは狭い穴の壁に思い切り飛び、打ち付けられて倒れた。しかしレイはすぐさま起き上がるとジョウジの脛を渾身の力を込めて蹴り飛ばした。ジョウジはそのまま無様に倒れた。
そうだ・・・、レイはめそめそと泣いたり、ペコペコと頭を下げるような慎ましやかで繊細な性格では無かった。とりあえずバイト暦がキャバクラとか泥レスとか(よく見つけたなそんなバイト・・・)しか無いというくらいだから、まあまあ外見は美しい事には美しいのだが、気が強く、プライドだけが高い、どん退きするくらいに性格のひん曲がった女なのだった。しかも元レディースだとか。女じゃねえよ、この女。って感じだ。大体そんな前歴でよく大手大企業に就職できたものだ。大体この俺もよくそんな女と付き合っていたもんだ。とにかくそんな世間を上手いこと渡る要領の良さが恐ろしい。
「っ痛ってえなあ!!何しやがんだーーーー!!」久しぶりに激しく動かした身体は休むことなく、ロクに食べずに穴を掘り続けたせいで、全細胞を動因して悲鳴をあげている。普通なら失神しているのだろう。
しかしとにかくジョウジは女を殴りたかった。散々振り回されて(まあ、俺も同じ様なもんだが)挙句に突然トンズラされた憎しみが爆発していた。体力ではなく精神力が身体を突き動かしているみたいだ。
「おまえなあ!おまえのせいで!おまえのせいでーーーーっ!!!!」
レイも負けてはいない。というか強い、もう女じゃねえ、化け物だ。サイヤ人みたいに殴っても蹴り飛ばしても起き上がり倍返しで掴みかかってくる。ゾンビかてめえは。
しばらくバカスカと取っ組み合っていて、ついにジョウジはHPが0になった。精神力でもトランス状態の底力でもどうにもならなくなった。最後のレイの一撃を腹にマトモに受けて倒れるともう起き上がれなかった。頭は既に真っ白だ。いやあ~、もしかしたら白髪になってるんじゃねえの、俺。
いつまでも起き上がらないジョウジをレイはしばらく黙って見ていたが、程なくして一緒に落ちてきた彼女の小さめのブランド物のカバンから煙草を取り出すと火を付けた。仁王立ちしたまま深く煙を吐く。そして勝ち誇ってまだまだ余裕のありそうな冷たい表情で言った。
「責任・・・とってもらうから」
もう、どーでもいい。無様でも何でも。もう形振り構う余裕なんかねえ。このまま死んじまえ。HP0で心底からそう思い、仰向けに倒れて目を閉じていたジョウジはレイの素っ頓狂な発言に驚愕した。
「はあ!?」素直な気持ちが台詞として間髪入れずに出た。恐るべく追い詰められた神経の直列繋ぎ。完璧な右ストレート一発。ああ、もう訳がわからない。本当にここは地球か?っていうかお前人間か!?
「責任!・・・。ねえ、聞いてんの?見てよ、このスーツ高かったのよ!シャネルよ!?聞いてる?ヴィヴィアンのピアスだって片方無いし、ゴルチェのサングラスだって割れちゃったじゃない!ピンヒールの踵だって・・・。ああ!もう駄目。携帯も壊れてる。折れてる、もお、最悪!それにねえ!」
レイはこの後に及んでまでチンケな価値を盾にして喚く。それは少なくともジョウジには何だかよくわからない宇宙語でまくし立てている様だった。一通り当り散らすと、半分まで吸っていた女にしてはごっつい15ミリの(さすが元ヤンキー)煙草を放り投げ、倒れているジョウジの胸倉を掴み、自分の顔の前まで引っ張り起こした。
「見てよ!この顔!昨日エステに行ったばっかなのよ!なのに、ああ、なのにっ!傷だらけじゃない!よく見なさいよ、ちょっと、どうしてくれんのよっ!絶対訴えてやるから!慰謝料ふんだくってやるからっ!!聞いてんのっ!?」
久々にレイの顔を真近で見た。薄目にぼんやりとしか見えないが相変わらず整った顔立ちだ。しかしこの女の場合はその整いきった感じが妙に腹立たしい。目は血走り、泥だらけで片方の鼻から血がどくどくと流れていて、他にも無数に出来た細かい傷からうっすら血が滲んでいる。まさに化け物としての条件に於いては完璧だ。
しかし、大体この女、この場、この現状で何を言い出すかと思えば・・・。深い穴の底だぞ、脱出不可能なんだぞ?責任も慰謝料もあるかよ?
唾を飛ばしながら眼前で尚もまくし立て続けるレイにジョウジは力なく「勝手にしろ」と呟いた。白旗でも何でも揚げてやるからこのまま殺して欲しかった。何か他に発言する原動力など無かった。
しかしそんなジョウジの期待を一刀両断してレイは言った。
「冗談じゃないわよ、今から警察行くから。アンタにも来てもらうから!」胸倉を掴まれたままジョウジが精神的にもHP0になってしまってうな垂れていると、またしても突然人が降ってきた。今度は男だ。ジョウジとレイより一回り年上らしきオッサンだ。無論、狭い穴の中、またしても下敷きになるジョウジ。今度はレイも一緒に下敷きになったが、どういう訳かジョウジに覆いかぶさってきたため結果的にはジョウジがレイとオッサン落下&追撃のダメージを一手にくらうハメになった。
ちくしょう!なんで、なんで俺だけがこんな目に・・・。最期の時にまでこんな目にっ!!
もう怒りどころか涙すら出ない。今ならサンドバックと親友になれそうだ。
どこからそんなエネルギーが湧くのか甲高い声でレイが叫ぶ。
「痛ったああああ!何なのよ、もおーーーー!」物言う力も無く、されるがままに今度は横向きに倒れて潰されているジョウジが薄目を開くと薄汚いポロシャツに地味なパンツを合わせた休日のお父さんみたいな格好をしていて、少々メタボ気味で妙に色が白く、髪の毛が可哀想なくらい薄く、ぶっちゃけキモい感じのクサそうなオッサンが尻もちをついていた。
すかさずレイが甲高い耳障りな声で言う。
「何なのよ!アンタ!」
レイの化け物の様な形相と無敵&無限の威圧的な態度に一瞬でビビったオッサンはおずおずと答えた。
「・・・あ、あ、すみません。あの、その警察に追われていて・・・その、気がつかなくて、落とし穴があるなんて・・・」
「追われてる!?」レイが容赦なく攻め立てる。
「そ、そうです・・・。その、放火しちゃって・・・。魔がさしたっていうか。・・・あっ、でもっ、す、すみません!あの、いやホント、魔がさしてですね・・・(震)、うう。なんか、そのォ・・・」オッサンは浅はかな嘘がバれて叱られている子供みたいに涙ぐみながら答える。全身泥だらけで情けなくも歪んで今にも泣き出しそうなその顔は、元々携えているキモさに拍車をかける。っつうかなんかそれだけでもムカつく。
「失業して、妻も出て行くし、それで、その・・・、もう、むしゃくしゃして、どうにもならなくて、それで・・・酔っ払ってて・・・あ、す、すみません!すみませんっっ!!」
・・・・・。ほうか?・・・・・。放火!?ジョウジが飛び起きる。どこにもそんな力など残っていないはずだった。しかし・・・。
「・・・放火って、オッサン・・・、まさかアンタ・・・」
オッサンは突然飛び起きたジョウジと、その形相と姿に更に怯えて白い家畜ブタみたいに震えながら白状した。この間、ジョウジが住むアパートに放火したという事を。
精神も肉体もHP0状態のはずのジョウジはそれを聞くや否や、オッサンを思い切りグーで殴り飛ばした。右ストレート、綺麗にヒット。
何故かレイと取っ組み合っていた時よりも攻撃力が増していた。オッサンが狭い穴の中で壁に叩きつけられる。そのあまりにも情けない有様にヤンキー資質のサディズムを誘発されたのか、いつの間にかレイも加勢した。というか厳密に言えば喧嘩売ってきたみたいな勢いで。
「ちょっとお!!アンタにも責任とってもらうからあっ!!高かったのよこのスーツ!ロレックスの時計も壊れちゃってるじゃないっ!」相変わらず発言が場違いで宇宙語だが、底なしの威勢の良さにはある意味感心だ。
「!!・・・っ、っってっめえええェーーー!!!!!」多分レイだけじゃない。俺もきっと化け物になっちまったんだ。とっくに力の限界を超えて、「力」という言葉でまとめられる以上のものに流されていく。繰り出していくパンチや蹴りは次第に攻撃力を増していく。俺じゃない俺がそうする。俺が死んで、俺じゃない俺が産まれたみたいだ。
越えてしまったからもう留め金は無い。憎しみと怒りと、それらに付随する激しい負の感情が爆発し続ける。「どかーん。」が100個分、いやそれ以上になる。修羅の様にオッサンを殴り続ける。
「てめえのせいでーーーー!!!俺のアパートだぞォ!?てめえのせいで!・・・てめえのォォォォ!!!!」
化け物と化したレイとジョウジに対してはあまりにも非力だがオッサンも必死で応戦し始める。3人の攻守が複雑に絡み合い、狭い穴の底で醜く激しい泥試合を繰り広げる。もう、訳がわからない。っつーか「訳」とかどうでもいいんじゃねえの。そんな留め金なんかとっくに吹っ飛んじまってるじゃないか。暴れだす。暴れだす。暴れだす!
力が、怒りが、感情が、憎しみが!俺が!暴走する。
俺以外の何かに抑制されていた無意識の中にだけ這いまわる獣が。俺以外の力を根源にして俺を殺す事にさえ躊躇がないが、何故か実直に俺の為だけに働く獣が、力が、俺だけのそれが、俺すら殺そうとするそれが、今、俺とリンクする。俺の衝動に賛同して暴れだす。牙を剥く。暴れだす!
っっっ~~~!!!!!
憎たらしい!憎たらしい!憎たらしい!この女も、オッサンも、どいつもこいつも!クソ野郎ォ!!
・・・今度は穴の上から声がした。
「おーい!何してる!大丈夫か!?」
声に反応し3人は一斉に顔を上げた。白く眩しい穴の入り口から誰かが覗き込んでいる。
「捕まる・・・」オッサンが青ざめた顔で呟いた。オッサンは力無く膝をつき、ヘタりこんだ。
がっくりと肩を落とし、首をうな垂れて「おしまいだ、おしまいだ・・・人生、おしまいだ・・・。」と念仏をあげながら顔を両手で覆った。
・・・捕まる?オシマイ??・・・人生オシマイだと?この期に及んで何を言ってるんだオッサン。
もうとっくにオシマイだ。見ろよ、この惨状。3人共々泥と血に塗れ、目は血走り、穴の底は修羅の世界だ。ジョウジはフれた気のまま薄ら笑う。っつうか笑うしかねえだろ。
「人生オシマイ」が怖かったら放火なんてするんじゃねえよ。無くして怖えモノがあるなら軽はずみに甘ったれて「魔がさしちゃいました」とかに感化されてんじゃねえよ。いい訳してんじゃねえよ。甘えやがって!キモェんだよ!
穴の上で声をかけたのは警官だった。放火犯でおっかけられているオッサンを追ってきた警察官だった。呆然唖然とする3っつのそれぞれに向って一本のロープが降りてきた。
「捕まれ!」穴の上の警官が指示した。
まず、レイがロープとった。
「責任とってもらうから、一生かけて弁償してもうから!」そう言って化け物のままの鋭い目つきでジョウジとオッサンを睨んだ。
続いてオッサンがロープをとった。「うう、すみません、すみません。ああ、どうしよう。捕まっちまう。一体これからどうしたら・・・」未だに往生際悪く何か言っている。
ジョウジは・・・、トんだ。
蓄積された身体の疲労も、精神の疲労も「限界」と名打たれたそれをとうに超えていて、ジョウジは頭や内臓や毛細血管や伸びきってだらしなく、泥まみれの、というか何に汚れているんだかわからないその先端まで「何」も、是も非も無い状態だった。「最低」も「最高」も無い、っつうかどうでもいい、どうでも一緒な状態だった。毛の先の輪郭ですらあやふやに認められない様な、実体、存在としての最低限の了解が自他共にとれない様なヘドロみたいな意識、何故だか無意識にたった一縷だけ残ったそれらのど「どうでもいい」と「どうでも一緒と」でロープを見つめていた。
その瞬間、ロープを目前にした、その瞬間のジョウジは人であり、人で無かった。ヘドロみたいにという形容表現でしか在れない惨めで、気の毒な程ボロくさいものになっていた。居たのか居なかったのかすらわからない。
しかしジョウジの一縷の意識を請け負った何かは存在していた。穴の底で土と血にまみれ、汗と狂気と憎しみにまみれ、レイとオッサンに挟まれ、未だに生きようと、活動を辞めようとしない諦めの悪い「スズキジョウジ」としての。
ああ、そうだ、俺はスズキジョウジとしてこの肉体の皮膚から始まっての全てでって言う、その先端の皮膚をかわきりに始まる肉体の全て全てとそれらが叩き落とす現状の前に、存在せざるを得なかった。選択権は無い。今も、多分ずっと前から、そうだったんだ。選べないまま、選ばれないまま、只、在り続けただけなんだ。
皮膚から、俺から外の何がどうであっても、関係ないんだ。選べない。選ばれない。しかし俺は・・・・・。
ジョウジが最後にロープを掴んだ。何も言わなかった。
ロープは3人を穴の上の白く眩しい場所に引き上げていく。
レイはまだ「弁償してもらうから、責任とってもらうから」とけたたましく言い続け、宇宙語みたいなブランド名と会社名とかを甲高く叫んでいる。
オッサンはオッサンで、「ああ、どうしよう、どうしよう、捕まってしまう、これから先どうしよう、ああ!ごめんなさい、ごめんなさい!」と謝罪なのか、叫びなのかわからない煩い呟きを止めない。耳障りなので放置する。
3人共々ロープに捕まって引き上げられながら、ジョウジは無言でロープを掴んだ。
得ていたモノ、失っていくモノ、選ぶもの、選ばれる恐怖、期待、レイやオッサンがつべこべ言うそれらに付随するモノがジョウジには無かったから。
レイもオッサンもその「モノ」の損害や喪失に畏怖を覚え、怒り、悲しみ、狂い、肉体と精神を働かせ続けているが。ジョウジは白い丸の向こうの世界に出たとしてもそういったモノは何も無かった。
失うモノの無いジョウジは無言だった。しかし、ジョウジはロープをとった。
ロープはゆっくりと白い光の丸に吸い込まれていく。ジョウジが穴を掘り始める前は望んでいなかった事だ。期待も予想もしなかった事だ。
もし、全て上手くいっていたら、予想と予定通りにいっていたら、世界の目盛で計れたら、惰性で縁取った轍の中で進行していたら、俺の中での獣を飼いならす一線が保障していたライン内の出来事であったならば、とらなかったはずの想定外のロープをとった。
ジョウジはロープをとった。白い光のその向こうに、失って、失いきって、何も無くなった場所でさえ泥と血に汚れた、それらの諸々以上の「クソ野郎!!」の現実を見たからだ。
それらが何かは上手く集約できない。訳がわからない。しかし「訳」等、どうでもいい事なのだろう。
「訳」とか「動機」とかの輪郭のラインを超えて、今、ジョウジはロープを掴みたいと思ったのだ。何事にも制約されない意志でそう思ったのだ。「クソ野郎!」という最低の形容を一手に背負う様な意志が湧いたのだ。
選ぶ為に喚くのではなく、選ばれるのを待つだけなのでなく、
クソでもゼッチョーでもどんなんでも「勝手にしろ」で充分な気がした。
「クソ野郎!」だ。
レイもこの放火犯のオッサンも、居場所も色恋も仕事も、丸の内の整然と並んだ血統書付きの石畳も、午前の陽の中の缶ビールも、ヒールとてらてらとぬらめく仕立ての良い革靴も、この皮膚から始まる内蔵を司令塔にした実体に基づく存在の、それらがたった7、80年が限界であろう寿命の中で繰り返す延命処置みたいなえっさほいさの反復も、「クソ野郎!」だ。
「クソ野郎!」に叩き落とされ穴を掘り、俺は身を消そうとしたんだ。
でも今「クソ野郎!」の蔓延る世界の中へ。今、俺はロープをとっている。再び還っていく。
引き上げられる俺。穴の底の俺。醒めていく穴の底のバカスカ。闇。絶望。空腹。しゃかりき。涙。えぐられる傷と、あざ笑う土色の目前の世界。狭い狭い世界。
そう、ただ「クソ野郎!」に弾き出され穴を掘り、ただ消えようとしただけさ。
でも今はうっすらはっきり疑いなく解る。幼い頃に想像した桃源郷への無謀な確信みたいに。
それは勿論あやふやで、俺を叩き落とし、絶望を覚えさせた「クソ野郎!」の呼び名に申し分ない有様なのだ。筆舌に尽くしたがい「それ」なのだ。
しかしどうでも良いのだ。ジョウジは無言のままレイとオッサンの不満を聞き続けている。
その「先」を見据えた「クソ」みたいな文句を聞き続けている。
穴の底から見える白い丸の「先」で激しく呼ぶ声を聞き続けている。
俺がロープをとった訳?
聞きたい?大した事じゃないさ。
俺は相変わらずで、この穴から出て、あの白い世界に出ていってもたぶん変わらない。
居場所は無ェし、女も、親も、人も、金も、何も、その世界と通じ合う管はない。ほんっと何も無い。
穴の底の絶望と何ら変わりはしないんだろうと思ったんだよ。その闇と、そこから外の光とはさして変わんないんだろうよって思ったんだ。
でも、そういう、どうのこうのとかの「訳」とかどうでも良いって思ったんだ。
俺以外の何かの衝動が働く現実を体験して思い知ったっつうか・・・、そう、俺の皮膚から外の事なんて俺にはどうでも良い事だって、穴の底でそう解った気がするんだ。俺の皮膚が、俺の内臓が、俺自身がそれらすらもちゃんと食って噛んで消化してウンコにして出せるなら。
あ、まあ、「そんな気がする」だけだからさ。とりあえずそういう事って事で。
・・・・・。で、あっ・・・そうか、俺がまた穴の底から世界に出たいと思った訳?ロープをとった訳?
そうだな、よくわからねえんだけど・・・。
ジョウジは疲れきった肉体から押し出す様に低く呟いた。
「・・・お前ら、出たら・・・ぶっ殺す」
それまで何かと煩くあれやこれやと今後どうのこうのと喚いていたレイとオッサンは一瞬黙った。
沈黙のまま、ロープが白い丸の中に引き上げられていく。宇宙語も通用しない、絶望も保障されない、弱った白ブタでさえも、「クソ野郎!」でさえも切り刻まれる、何もかもが生き抜けるかどうかわからない様な、「絶望」と名うつに相応しい程に、全てに均等に、時には残酷なまでの光が射し続ける眩しく白く丸い世界の中へ。
ジョウジは思っていた。
相変わらず懲りずに消えちまおうと思っていたのだが・・・。
しかし、その前に・・・。そう、物言わずに、ただ埋まって干からびていくんじゃなくて・・・。
「こいつら、ぶっ殺す」
という、所業を成してからにしようと思ったのだ。
ロープを強く握りながら、次第に明るくなる白い丸い世界の入り口でのどす黒い希望に燃えながら。儚き諸々を全て捨てたジョウジは思っていた。
「生」のそれも「死」のそれも、それらのラインですらも超えても、結局在り続けてしまうだろうという終わりのない「絶望」の様な「希望」のような獣を携えて。
穴を掘り、絶望し、這い上がり、希望し、また絶望し、穴を掘り・・・・・。果ての無いもの。そして儚いもの。
ジョウジはぼそぼそと呟きながら薄く笑った。
身体は相変わらず重い。反抗する力も無い。しかし、ジョウジの中で深く息づく獣は強かに、静かに一瞬の反抗の機会を狙って息づいている。どうでもいいくだらない右ストレートの一瞬に痛々しい程の希望を描きながら。
ジョウジは上昇していく身体の中で、考えていた。
とりあえず生きているうちにあと何度穴を掘るのだろうなと。
まあ、どちらにしても、どうにでもなろうとも、とりあえずは丸い光の外で「クソ野郎」達に右ストレートパンチを喰らわしてからだな・・・。と。
Posted by 酔芙蓉 on 10月 6, 2008 | Permalink
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この記事へのトラックバック一覧です: ピンとキリは一緒にこねこねしてぺってしたらきっと美味しい味噌汁になるんでないかい?って思うのだけど。:

コメント
いつも見てますよ~
これからもがんばってください♪
投稿: hiro | 2008/10/15 22:13:30
あの、朝方に更新されてた物語の続きを読みたいんですけど?⑨ページ目まで読んで続き見れないとかかなり仕打ちだと思いまふ(笑)気になって夜も眠れなくなりそうです。コッソリ更新してもらっていいですかね?
投稿: 雪〇 | 2008/10/15 18:20:21
すごい!!出版とかしないんですか??
投稿: ニコン クールピックスの通販 | 2008/10/12 22:46:25
もう、短編小説ですよね。
いつか紙に印刷された本というカタチで読んでみたいです。
投稿: yuri | 2008/10/10 13:40:23
素晴らしいです☆読んでて感情移入しちゃいました(*^o^*)
なんか現代社会で本当にありそうで、リアルな感じしました(^^;
俺にとって水田さんはステキな人だと思ってますよ☆ただ映画に出たからとか、テレビに出たからとかじゃなく、かっこいい生き方をされてる水田さんがステキなんです(*^_^*)
もちろん映画やドラマで活躍してた水田さんは輝いてましたよ☆俺も大好きなピアノの腕を磨いていきます(^O^)
いつか大舞台で演奏するのが夢なんです♪その時は聴きにきてくださいね☆
これからもずっと仲良くして頂けたら嬉しいです♪
投稿: スパイダーマン | 2008/10/09 1:47:49
いったい何が起こったかと思うほど長かったですね。何を言おうとしていたか、飛んでしまいました。
投稿: 好きだ好きだすき焼きだ | 2008/10/08 21:37:22
ピンもキリもその両先端に出会えることはなかなかに出来ぬもの。大抵はそこそこのピンキリでしか目安に出来得ないものだからそこそこの物しかつくれないやもしれませぬ。
本文は熟読中なればコメント整理出来得ねど、にしてもと言うてもせんなき事なれど、縦書きで読みたい気分でおます。
投稿: はちまん | 2008/10/07 15:08:45
すっごいながいですねw
読み応えがありました!!
投稿: パイプカット | 2008/10/07 12:50:42
読み応えがありました~。
投稿: りず | 2008/10/07 9:23:50
( ´H`)y-~~
例によって、あまり関係のない話をするN.Y. steakでございます。
今年、米FBIが創設100周年だそうですね。
このあいだラジオで この件についての話題を放送してたんだけど、
そのなかで印象に残る事件ベスト5みたいなことを喋ってて、
何位だったか忘れたけど、”ボニーとクライド”の事件が入ってたんですよ。
(´・ω・`)y-~~
ボニーとクライドについては知らないわけではないんだけど、
そういえば知っているといっても射殺されたことくらいだなぁと思って。
映画すらも、実は観たことないよなぁと思って、
ちょっと興味が湧いたので、早速レンタルしてきて観てみましたよ。
「俺達に明日はない」ですね。
(さらに余談だけど、
このタイトルって なんか言い得て妙という感じですよね。
原題は”Bonnie and Clyde”だから。昔の洋画はこんな風に邦題をつけてたんですよね。)
(*ΦωΦ)y―~~
んで 観てみたら、やっぱ意外と何も知らなかったんだなと感じました。
映画は確かにふたりを美化し過ぎているきらいはあるし、
キャラクターもだいぶ脚色してるようけど、
それでも、私の抱いていたイメージとはだいぶ違うみたいだったな。
なかなか面白かったですね。
( ´H`)y-~~ ま、
けっこう古い映画だし、
ラストを承知の上で観ることになるわけだけど、
まだ観てないのなら、蓉お姉さんも一度御覧になってみては如何でしょう。
投稿: N.Y. steak | 2008/10/07 0:20:31
なんか大作ですっねー
穴に落っこちた時の這い上がり方
なんかわかるな
どーしたいからとかこーしたいからじゃなくて
とりあえず!みたいなふっきれ方。
おもいっきりの右ストレート喰らってみたいです(笑
投稿: 雪○ | 2008/10/06 22:03:33
ずっとこのコード進行で読ませていただきました。
C F7 C C7|F7 F7 C C|G7 F7 C C
んで、
ハラペコペコポイントはカラカラになるし
ハムラビ法典プーシキンには読めんポイントもカラになるし
芳賀書店はピーって鳴るような本だらけだけどオタクの裏定番とか
まあHPはスッカラカンなのでブルースです。
Db7・Gb7/B7・E7/A7・D7/G7・C7|F7/F#7/Em7/Eb7|Ab7/Db7/C/C
なんてパターンになっておしまいは
C F7 C C7|F7 F7 C C|G7 F7 C C
なのでした。
ね、エンディングは結局メジャーコード。
そうそう人生メジャーコードだいね(群馬弁)。
でも午前2時以降は寝ましょうよ二交代三交代参勤交代じゃないんだから。
本編の感想はいずれまたギターを持たないで読み返します。
投稿: 葦野 | 2008/10/06 21:24:37
長いですね~(汗)
途中まで読んでいたのですが、出かける時間になってしまいました。。。
これだけ書きたいことやいいたいことが、頭の中に溜まっていたんでしょうね。
私も無性に長文を書きたくなることがありますが、その時のエネルギーは凄いものです。
これからもエネルギーをぶつけていってくださいね。
投稿: rakutenn | 2008/10/06 13:41:26
×要姉 → ○蓉姉 ごめん…
投稿: kk | 2008/10/06 12:33:54
面白かった! これは長編力作だね。
構成も文章も丁寧に吟味してあって、確実に進歩していると感じた。
村上春樹渾身の大作『ねじまき鳥クロニクル』を思い出した。
ソ満国境付近の井戸の中で、太陽の光が一瞬差し込むところ。
穴(井戸)と頂上の光への意味付けはもちろん違うけれど、
こういう象徴的・寓話的な手法は、蓉姉に合っているように思う。
(未読ならお勧め。一見混沌とした作品だけど、要姉には
得るものが多い気がする)
関係ないけど、最近は個人的なブログもここでやっているので、
よければいちど覗いてみてね(雑記帳だけど…苦笑)。
投稿: kk | 2008/10/06 12:28:46
コメント躊躇するなぁ(笑)
お久しぶりです。覚えてますか?
早朝にブログをしていたらアップされている!
と言うことで読みに来ました。
コーヒーを入れて、ゆっくり読みます。
即読は苦手で、情景が浮かぶと1行に10分かかってしまうことも。
それは大袈裟ですが。
それと、アメブロではこれほどの長いタイトル、見出しは文字制限があって書けないので、ココログさん、いいなぁと思います。
では、また。
投稿: Tom Hills | 2008/10/06 7:36:03